社会保険労務士 事務指定講習(面接指導)の受講体験
令和2年度の社会保険労務士の事務指定講習(面接指導)は、コロナ禍のため、一部日程や開催場所の見直しが入り、8月度の大阪開催からスタートとなりました。
私は、その実質初回となる大阪開催の事務指定講習を受講してきましたので、気づいたことなどを整理したいと思います。
事務指定講習とは?
事務指定講習とは、試験合格者が登録に必要な実務経験(2年)を有しない場合に、講習を受講することで実務経験2年とみなしてもらえる非常にありがたい講習です。
実務で人事・労務関連の業務に従事していない方々にとっては、登録のためにはこの事務指定講習を受講して実務経験に相当する認定をいただくしかありません。
事務指定講習は、以下の概要で実施されます。
- 通信指導:2月頃から5月頃にかけて実施されます。事例テキストにもとづき各種書類を作成し、添削指導をしていただきます。
- 面接指導:6月以降、東京や大阪などで複数回開催されます。4日間の面接指導(講義)を受けます。
- 講習費用:通信指導と面接指導合わせて、約8万円です。痛い出費ではありますが、実務経験なくして速やかに登録を目指すには必要経費と考えるべきでしょう。
面接指導の開催時期は?
本来は、6月に東京開催が初回開催となるはずでしたが、コロナ禍のため延期となってしまいました。
今回の大阪開催は延期とはならずに、会場を分散化してしっかり対策をとって実施されることとなりました。
事務指定講習が全部延期や中止になってしまうと、登録スケジュールに齟齬をきたす方も出てくると思うので、開催可否を心配されていた方も多いのではないでしょうか。
今回、大阪会場で開催された事務指定講習(面接指導)を、無事受講することができ、ホッとしています。
実は、直前に事務指定講習についてのホームページで、次年度への振替について案内を見つけてしまいました。
が、時すでに遅し。すでに大阪のホテルにチェックインしていましたので、新幹線代と宿泊費用は振替できないので、予定通り受講してきました。
翌年に振替の選択をした方もいらっしゃったようです。
事務指定講習の修了が翌年度にずれ込むことで、登録が先送りとなるのは、一刻も早く社労士デビューを夢見る者としては、なかなか受け入れ難い状況ですので、苦渋の決断だったのだろうと思います。
大阪会場でのコロナ対策の内容
- 入室時には、検温とアルコールによる手指消毒
- 3 人がけ可能なテーブルに1人づつ座る
- 講義中、休憩中、マスク着用
- 講師の先生方や受講生同士も原則おしゃべりNG
例年ですと、受講生同士で同期の絆を育む飲み会などが開催されるようですが、今回は、飲み会どころか、ほぼ会話がない状況でした。
会場も、大きな会場設定に加えて、換気のために、頻繁に扉を開放したりして、かなりの通気性が確保されていたと思います。
講師の先生は、マスク着用してのマイクでの講義でやりづらかっただろうと感じました。
いっそオンライン開催できないか?
コロナ禍で東京や大阪など外出への懸念が高まっており、オンライン開催への期待をしていましたが、今年は実現しませんでした。
できれば来年度からは、ZOOMやスカイプなどを活用したオンラインでのWEBセミナー形式を導入していただけるとさらに受講予定者の方々も安心して取り組めると思います。